1-3 受験生の悩みは深い
やり方を知らなければ受からない
昔ながらの人は、予備校に行くことを嫌います。
「予備校や塾など行かなくても、頑張って学校の勉強をしていれば、大学に合格できる。」
とひたすら頑張るだけ。それでは、どこの大学でもよければ受かるかもしれません。でも、国公立大学や難関私立大学に簡単に合格するのはとても難しいといえるでしょう。
スポーツにたとえてみれば分かります。
松井秀喜選手にしても、イチロー選手にしても、周囲には、彼らをサポートしている一流のスタッフがいて、コーチがいるのです。
シューズから、飲料水に至るまで、専門スタッフが緻密に戦略を練るのです。
松井選手は、能力があるから、近所のスポーツ店で売っているバットで十分、というわけにはいきません。
また、高橋尚子選手などマラソン選手にしても、ただ、適当に走っているのではありません。そこには、しっかりとした「戦略」があるのです。シューズから、トレーナーに至るまで、かなり細かいところまで、その道それぞれのプロのスタッフが一流のサポートをしているのです。
あたりまえの話です。
あなたもまったく同じです。これまでなんとなくやっていた受験勉強も、「戦略」を練って実行する。その「戦略」こそが、あなたを第一志望大学合格に導くための鍵になるのです。
「そうか。それじや、計画を立てて、勉強すればいいんだな。」と安易に考えて、勉強を始める人がいます。
しかし、ちょっと待ってください。
学校の授業にそって計画を立て、そして、予習復習に励もうとする。
するとどうなるのでしょうか?
「さあ、はじめよう。計画どおりに。まずは英語の予習……ど
3日目。
「今日はちょっと具合が悪いから。」
結局、三日坊主になるのが人間なのです。あなただって。私だって。
想像してみてください。
中学のとき、よく、「学習計画表」のようなものを夏休みのときに書いたでしょう?
計画どおりに半分でも、実行できたことありましたか?
大人だって、なかなか計画どおりに実行なんてできない。
もちろん、自分なりに立てた計画であっても、ある程度の成績が上がれば、いいわけです。
しかし、実際は、難しい。
その計画は、現実的であり、効率的なものでなくてはなりません。
確かに、高校入試までは、とにかく丸暗記、九暗記で、何とか突破できました。しかし、大学入試は、覚える量があまりにも多いため、限界が必ず来ます。ですから、深く理解することで応用が利くようにして、知識を補わなければ太刀打ちできません。
「それじやあ、今のやり方で、もっと頑張って、勉強時間を倍にしたらどうだ?」と考えます。
しかし、結果はほとんど同じ。やり方が悪ければ、いくら頑張って勉強しても、それに比例して成績を上げることができません。
つまり、勉強すればするほど苦しくなってしまう。
これが「間違ったやり方で勉強すること」の怖いところなのです。
一方、いくら良いやり方であると分かっても、それを自分だけで、具体的に実行していくのには、限界があります。初めの一歩がなかなか踏み出せないのです。
スタートさえしてしまって、自分のペースをつかんでしまえば、あとは、継続するだけです。
そこで、やり方を短期間で集中的に無理矢理体になじませるために、驚異的に偏差値を上げることに成功した人が、実行している方法を一つ紹介します。
「4日〜5日間、集中的にその勉強方法を、具体的に実行しながら、合宿などを利用して、実践する」のです。
たった数日間が、きっかけとなって、その後の勉強方法が大きく変わります。普通に勉強していて、ちょっと努力したところでは、その分だけしか成績は上がりません。驚異的に成績を上げる人は、こういった勉強合宿などを通して、自分の勉強方法自体を大幅に変えているのです。
実際、合宿のスタート時には、自分がこれまで行ってきた勉強方法を少しでも否定されると、拒絶反応を起こす人も少なくありません。しかし、一定期間の合宿を通じて、「どうしてこれまでの、勉強の方法を変える必要があるのか?」が、十分に納得できるのです。
それだけの時間が十分にあるからです。
いくら、成績を上げるためのよい方法があったとしても、その方法が、自分にとって本当にプラスになるということを実感しなければ、うまくいきません。
合宿による一定期間の授業を通して、「成績を上げるためのよい方法」をまずは知り、そして、授業を通して、納得することが大切です。そうすれば、必然的に、「成績の上がる仕組み」が、自分のものとなるのです。合宿が終わった後も、実行できるような現実的な方法なので、その後は、努力に比例して、成績が上がっていくようになります。
学校の予習復習をしっかりやっていれば、センター試験は大文夫。